7月2日(木)
本日、体育館にて合唱コンクールリハーサルが行われました。 各クラス、これまでの練習の成果を確かめるとともに、他のクラスの仕上がりに大きな刺激を受けた、とても熱量のある時間となりました。
ステージ上の緊張感、そして他のクラスの歌声を真剣に聴く眼差し。“歌声が響きわたる中学校”の伝統を引き継ぐ生徒たちの本気を肌で感じ、私自身も胸が熱くなるのを抑えられませんでした。合唱コンクールが近づくと、どのクラスからも「絶対に金賞をとりたい!」という力強い声が聞こえてきます。頼もしい限りです。しかし、一度立ち止まって確認したいことがあります。それは「目標」と「目的」の違いです。
金賞を獲ることは、あくまで1つの「目標」です。「合唱コンクールの目的」は、思いどおりに歌えない葛藤を乗り越え、歌が苦手な人を得意な人が支え励まし、さまざまな意見の衝突に折り合いをつけ、本番を終えたとき「このクラスで本当に良かった…」「この仲間だからここまで来られた…」と、全員が思える集団へと成長することにあると思います。言い換えると、この行事を通して学校教育目標である「友愛」「自律」「創造」を、生徒一人一人が身をもって体現することです。
①「友愛」~ほかの人と折り合いをつける~
合唱は、自分の好きなように大声を出せばいいわけではありません。ソプラノ、アルト、男声のバランス、そして隣の仲間の声。「自分の声を出しつつ、周りの音にも耳を傾けて調整する」ことが他者と折り合いをつけ、調和していく「友愛」の姿です。
②「自律」~自分の意見も持ち、よりよく行動する~
「もっとこう歌ったほうが、この曲の良さが生きるのではないか」。リハーサルを経て、各クラスで様々な意見が飛び交うはずです。周りに流されるのではなく、自分の意見をしっかりと持ちながら、クラスがよりよくなるために主体的に行動する「自律」の心がこれからの練習で試されます。
③「創造」~あきらめずに挑戦する~
リハーサルを終えて、上手くいかなかった部分や、他クラスとの実力差に悔しい思いをした生徒もいるかもしれません。しかし、ここからが本当のスタートです。現状から目を背けず、どうすれば自分たちの理想の形を作れるかあきらめずに模索し、途中経過の努力を認め合いながら挑戦し続ける「創造」の力を、この合唱コンクールを通して育んでほしいと願っています。
合唱曲には不思議な力があります。歌詞に込められたメッセージ、美しいハーモニーの重なり合い。言葉だけでは伝えきれない「互いを認める心」や「一体感」を私たちに教えてくれます。これから本番までの期間、きれいに歌うことだけを意識するのではなく、「クラス曲のもつ力」を存分に借りてほしいと思います。「友愛」「自律」「創造」を紡ぎ合わせ、不器用でもいいから少しずつ心が通い合い、学級が文字通り「ひとつ」にまとまっていく。そんなドラマが各クラスで繰り広げられることを今から楽しみにしています♪