先週土曜日、復活してから3回目となる四葉祭が盛況のうちに幕を閉じた。
午前中は、各学年の校外学習の発表や弁論・暗唱、合唱部や吹奏楽部の演奏。お昼はPTAバザー、午後は有志団体によるステージ発表。さらに、はちけん七夕や学級新聞、展示など、盛りだくさんの内容だ。私が文化祭を担当していた若い頃の学校にタイムリープしたような気分だった。
近年、中学校は大きく変わろうとしている。教員の労働環境の改善を求め、「働き方改革」が叫ばれている。部活動の地域移行や学校行事の精選・削減が進められている。
そんな中、多くの中学校で文化祭が廃止されたり、学習発表会や文化発表会と名前を変えたりして、規模が縮小されていった。お昼を挟んで午後までやる学校は、今では少数派となった。
八軒中学校は、ある意味時代に逆行しているかもしれない。しかし、この2年間四葉祭を体験して、時代に逆行してでもこの四葉祭を残そうとするその意味が、分かったような気がした。
オープニングは本校自慢の太鼓隊の演舞。朝練の成果を発揮して、四葉祭のオープニングを飾るにふさわしい、素晴らしい演舞を披露した。普段見ることのできない、子どもたちの凛々しい姿が印象に残った。
太鼓隊のみんな、かっこよかったよ!朝練よくがんばったね👏
各学年の校外学習の発表は、それぞれの学年の工夫が凝らしてあり、見応え十分だった。1年生のジェスチャー担当?お笑い担当?の二人は、会場を笑顔にしてくれた。2年生の発表では、ところどころにクイズが散りばめられ、観客参加型で大いに盛り上がった。3年生は、パネルディスカッションで形式で行われ、パネラーたちの意見交換から、働くことの意義を考えさせられる、内容の濃い発表だった。1年生は野外活動への、2年生は修学旅行への期待が膨らんでいった。
合唱部のステージ。1曲目は合唱部のみ。2曲目は合唱部+女子の助っ人。3曲目は男子部員と男子助っ人が加わった混声合唱。それぞれの持ち味を生かした素敵なハーモニーで観客を魅了した。本校2年目を迎えた声楽専門の顧問の指導のもと、着実に成長している合唱部。今後の合唱部の活躍から目が離せない。
2年生のソーラン節。2年生のかけ声に会場全体が応える。
「ソーランソーラン」「どっこいしょ~どっこいしょ」
3年生が反応する。昨年自分たちが初めて四葉祭で披露したソーラン節。そのときの記憶がよみがえる。音に身体が反応する。一人、また一人、立ち上がって踊り出す。
2年生と3年生のコラボ。去年は見られなかった光景。1年生がその迫力に圧倒される。先輩たちの姿を見つめながら、1年生は思った。
「来年は自分たちがこのソーラン節を踊るんだ」
3学年合唱。この学年は「歌って踊れる学年」を学年の裏テーマとし、学校行事など様々な場面で、歌で思いを伝えてきた。そんな3学年の歌声に会場が震える。私の目の前にいた保護者が眼鏡を外す。ハンカチを取り出す。涙を拭った。この日不在だった学年主任に届けとばかり、生徒たちの歌は、さらに迫力を増していく。最後はゴスペル。会場全体が手拍子と笑顔に溢れた。歌ってすばらしい!!!心からそう思わせてくれた。後輩たちは、この3年生の歌声に、何を感じたのだろうか。歌って踊れる学年の真骨頂を見た気がした。この子たちが、予餞会や卒業式でどんな歌声を聴かせてくれるのか、楽しみで仕方がない。
午前中のトリを務めるのは吹奏楽部のステージだ。昨年よりも演出に凝っている。ダンスまで披露して観客を楽しませる。観客も盛り上げ方を心得てきたようで、手拍子で盛り上げる。吹奏楽部はコンクールで県大会出場を果たすなど、若手顧問の指導の下、ここ数年メキメキと力をつけてきている。そして、その原動力となった3年生は、このステージで引退する。ステージの後半、様々な困難を乗り越え、部をまとめてきた部長が挨拶をする。
「辛いこともたくさんあった。やめようと思ったこともたくさんあった。でも、今は続けてきてよかったと、心から思います。」
盛り上げてくれた観客への感謝、支えてくれた後輩たちへの感謝、共にがんばってきた仲間への感謝、見守ってくれた親への感謝、導いてくれた顧問への感謝。応援してくれた全ての方への感謝を述べた。涙が、後から後から溢れてくる。その一粒一粒に、いろいろな思いが詰まっていた。
その姿を、脇で見守る保護者の姿があった。娘の苦労をずっと見てきた。時に励まし、時に寄り添い、共に涙を流したこともあった。その苦労を乗り越えて迎えた娘の晴れ舞台・・・。万感の思いで見つめる母も、涙が止まらなかった。
